「3社転職の時代から、3社同時に働く時代へ」働き方改革
「多動力」の著者、堀江貴文氏と言えば、センセーショナルな経歴が取り沙汰されることが多いですが、語られる言葉は非常に的確で、ビジネスの本質を突いていると言えるのではないでしょうか?その卓越したビジネススキルは、アンチも多いですが多くの人に支持されているのも事実です。
『多動力』は、これまでの常識に風穴を開け、変化の多い現代を生き抜く知恵が詰まった良書です。これらのポイントをどのように考え、生かしていくのか?考え方の基盤を得ることで、これからの「生き方」をも左右させるヒントとなるかもしれません。
常識は所詮人間が作り出した共同幻想に過ぎない
石の上にも三年ということわざがある通り、日本の教育はこれまで忍耐強くあることを当たり前のように推奨していきました。しかし、テクノロジーが飛躍的に発展し、これまでのビジネスの在り方が根本から大きく変わった昨今においては、もはやこのことわざはあまり意味をなさなくなっていると言えるのではないでしょうか?
堀江貴文氏は、これからのビジネスパーソンは『多動力』を発揮することが求められていると提唱します。多動力がある人とは次から次へと興味のあること好きなことをハシゴしまくる越境者のことであると言います。
教養を身に着け、好きなことにハマる!
最近「リベラルアーツ」の重要性が見直されるようになってきました。
複雑化した現代社会では、ある特定分野の専門的な知識が求められる一方で、幅広い知識を身につけ、異なる考え方やアプローチ方法が理解できるような総合力が必要とされています。リベラルアーツはさまざまな学問領域を自由にそして積極的に学ぶことで、実社会で活躍し豊かな人生を送ることができる総合力のある人間の育成を目標としています。
多動力がある人というと、ビジネスの成功者だけを思い浮かべるかもしれませんが、むしろ3歳児くらいの子どもの方が多動力が豊かかもしれません。特定の科目で100点を目指すのではなく、興味のあることを徹底的に追求し、学び経験する姿勢は、子どもから改めて学ぶことが多くあります。
この記事を読んでいるあなたも昔は多動力を確かに持っていたはずです。しかし大人になるにつれて常識にとらわれるようになり、好きなことにハマる感覚を忘れてしまいがちになります。
いつの間にか、教育では、真理や答えは一つという学問を学びます。与えられた一つの答えに対して皆が躍起になってその解を解きながら知識を吸収していくのが今の学問です。しかしそこには、異なる考え方やアプローチ方法が理解できるような総合力など必要ありません。
本来、求められるのは、総合的な知識、高度な専門性、的確な判断力と実行力
社会に出て多くの若者が挫折を味わう背景には、実行力、判断力、論理性など実践に基づいた理論を学んでいない背景があります。必要と思われる知識を広く取り入れて応用できる知恵を育てること。基礎力や教養を身につけながら個別の学問分野の壁を越え、多様な知識に触れることで自ら課題を見つけ出し、広い視野で物事を判断できる力を養うことこそ、複雑化、多様化した時代に求められる知識であり、経験です。
成功の鍵はビジネスを楽しむという大義名分のもと、好きなことにハマりこんで徹底的に追求するワクワク感を見い出してみることとつながります。大人の教養と3歳児の好奇心が合わさった多動力のある人間は、ビジネスで成功する為の資質を豊富に持っていると言い換えることができます。
興味のあることや好きなことに情熱的にハマりこめる人こそ努力を努力と感じず、自ら足りない部分を補い、共創しながらイノベーションの芽を自ら知らず知らずのうちに作りだしています。
『多動力』は新しい働き方・生き方の提示
現代は変化の激しい時代です。1つの会社や生き方に固執していて幸せに生きられるかというと難しいでしょう。なんとなく閉塞感を感じている人も多いのではないでしょうか。しかし一方で、発展したテクノロジーを駆使して新しい生き方を柔軟に実践している人はいます。そして彼らは自分の考え方を一般大衆にわかりやすく伝える力にも優れています。
これまでの常識で生きづらさを感じている人は『多動力』で自らの可能性を広げる思考が必要です。ごくあたり前のように、非常識と思われている概念をを常識と言い切る堀江氏の言動は、まさに痛快で、ワクワク感さえ生まれてきます。知らずに縛られている常識から開放され、躊躇し、立ち止まっている自分の肩をそっと押してくれるような感覚を覚えました。自分の好きなこととビジネスを融合させて、レバレッジをかけたい方には是非オススメします。
まとめ
あなたが今興味を感じていること、やってみたいことはなんですか?
ちょっとでも好きなことがあるなら、まずは目先の利益など考えず、徹底的にハマってみることです。本質まで到達できれば、他にも応用できる道が必ず切り開かれます。自分の中の好奇心を大きな可能性・武器と意識し、一歩ふみ出して見てください!
The following two tabs change content below.
LeverageShare編集部
これからは「個人」と「会社」が共に輝き成長する時代です。
「Leverage Share」はシェアする時代の新しい仕事づくりを支援します。
奪い合うのではなくて分かち合う、そんなきっかけとなる記事を投稿していきます。
最新記事 by LeverageShare編集部 (全て見る)
- 激変する時代に『PDCAサイクルは通用しない!』革新的なアイディアを生み出し続ける方法 - 2018年11月16日
- 成長の羅針盤『Jカーブの法則』を理解して「やり抜く力」を身につける! - 2018年9月17日
- 『物事の本質を見極める力』最小の時間で成果を最大にする思考とは? - 2018年9月11日