成果は「プロセス」の延長線上にあり。感と経験から脱却する
「 思考を変えれば、言葉が変わる。」
「 言葉が変われば、行動が変わる。」
「 行動が変われば、習慣が変わる。」
「 習慣が変われば、性格が変わる。」
「 性格が変われば、運命が変わる。」
つまり、行動プロセスこそが、あなたの未来の運命になる。心理学者「ウィリアム・ジェームス」
世界のHONDAを築き上げた本田宗一郎氏はKPIを最も重視していたと言われています。みなさんは、日頃KPIを意識していますか?以前の記事でプロセスマネジメントについてご紹介しました。実はプロセスマネジメントとKPIマネジメントは延長線上の関係にあります。今回は、「KPIマネジメント」について、わかりやすくご紹介します。
KPIとは?プロセスはKPIで管理することが効果的
KPIとは「Key Performance Indicator」の略であり、日本語では「重要業績評価指標」と言われています。言葉だけ聞いてもよくわからないという方もいるでしょう。KPIの解釈は幅が広く人それぞれです。
「目標・成果までの指標」と捉える人もいれば、「目標達成までの数値全体」と考えている人もいます。厳密に定義を限定する必要はありません。「目標達成までのプロセスを数値を用いて具体的化させる指標」と捉えておけば十分です。
KPIは、プロセスマネジメントに組み込めば効果が倍増します。皆さんも自らのタイムマネジメント、ビジネスを運営する上で、それぞれ達成すべき目標・成果を設定しますよね。以前の記事では、成果を出すためにはプロセスのマネジメントが必要であることをお伝えしましたが、プロセスを設定しただけでなく「明確な数値に落とし込み見える化」をして進捗チェック、振り返りを行うことで更にアウトプット、ブラッシュアップの質が高まります。
本田宗一郎氏は「成功は99%の失敗に支えられた1%だ」という言葉を残しています。成功という目標達成の本質を99%の失敗の蓄積と見抜き巧みなプロセス管理を行っていた事例です。「失敗した」どこに問題があったのか?これらの問題は全てプロセスの中にあるはずです。失敗を糧にプロセスを振り返る!この繰り返しが大きな成長の原動力です。
KPIにはストーリーが必要
“現実主義が誤りを犯すのは、相手も自分と同じように考え対処するであろうから、バカなまねなどするはずはないと思いこんだときである By:ニッコロ・マキャヴェッリ”
人間は非合理的な生き物です。ビジネス上のゴールや目標を設定しても、思惑通りに行動する人は稀でしょう。だからこそ、ストーリーが必要です。事業の立ち上げも、個人のスキルアップもゴールに至るまで、想定外の壁にぶち当たります。それでも指針となるプロセス、KPIがあれば、微調整しながら最短距離を目指す羅針盤になりえます。その為、想定外は、KPI設定によって想定内と思える柔軟性やフットワーク、スピードを可能にします。指針である為、KPIは大いに修正して構いません。
KPIはゴールや目標を達成するための要素であり、重要なのは最終的に得たい結果、あるべき姿(KGIの達成)です。KGI達成に至るまで、様々なギャップが存在します。ストーリーを想定して、克服する為に「何に気をつけた方が良いのか?」「着眼点はどこか?」こんな発想を持てば、あなたにとって最適な「KPI」が見えてきます。
KPI設定は正しいかどうかよりも筋道が通っているかどうかに着目することがポイントです。どのような状態であれば、KGI達成が実現できるかに着目する!プロセスマネジメントもKPI設定も目的はこれが全てです。
実行と修正を繰り返し熟練させていく(成長曲線)
日次・週次・月次など、個々の成長、ビジネスの進捗状態を確認するタイミングは常にあります。状況や環境によっても変化します。進捗チェックの段階で、実行から得られた結果を基に、繰り返し実行と修正を行うことで、精度が高まりKGI達成(ゴール)に自ずと近ずいていきます。
進捗チェックのタイミングでネガティブな問題が発覚したら、原因を明確化し、速やかに対策を講じることも肝心です。結果は一つでも、やり方は多様に存在します。それらの中から細分化しながら最終的には最適な手段を見極めていく。まずは広げて、絞り込むイメージですね。
まとめ
結果を得るためには多様にあるプロセスを疎かにしないこと、見極める事が重要です。プロセスマネジメントを無駄なく行う為に「KPIという指標」が役に立ちます。ただし、最初に設定したKPIにこだわりすぎることは無意味です。KGIという大目標を達成する筋の良いストーリーを思い描き、KPIを状況に合わせて柔軟に修正することで成果を最大化させる事が肝心です。実行とKPIの修正の繰り返しによって、自ら最適なプロセス管理方を発見し「成長曲線」を描いてみる!きっと今後、大きな財産となって返ってきます。
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LeverageShare編集部
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