大事なのは環境。自分の能力以上を求められる環境でなければ、成長は難しい。
柳井正 (ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長)
思い悩んだ時、上手くいかない時、もっと成長したい時に一番すべきことは、努力でも勉強でも誰かに相談することでもありません。『環境』を変えることです。
言い換えると、普段過ごす時間が長い人を変えることだと感じます。これさえ出来れば、あなたの意識を自分の理想的な考え方に変えていくことが出来ます。
もちろん、仕事をしている中で無意識に成長を感じることはあるでしょう。しかし、実際には職場の上司や先輩、取引先の担当者など、周りの影響を受けながら、自らが知らず知らずのうちに成長できる場にいるのです。一人ひとりが会社とマッチしながら共に成長し、成長した人が集まり新たな刺激を産む、そんなプラスの輪を、意識的に作るには、どのようにしたらいいのでしょうか。
人は周りに大きく影響される
良くも悪くもいえることですが、あなたを取り巻く環境が、大きくあなたに影響を及ぼすことはよくあります。わかりやすい例えを挙げてみると、サラリーマンからクリエイターへと転職したのであれば、服装はスーツから私服へと変わります。私服の趣味も職場に合わせて多少なりとも変わってくることでしょう。
服装だけでなく、考え方まで影響されることだって多いのです。一緒に働く時間が長くなるにつれ、本のジャンルが同じになり、書く文章も似てきて、なんとなく考えていることがわかるようになり、さらには口癖まで一緒に…なんてことだってあります。反対に言えば、ここまで身近な人から影響を受けるのならば、誰と付き合うかであなたの将来は決まるということになるのではないでしょうか?
だからあえて言いたい。『自分の理想の人生を歩んでいる人、理想のライフスタイルを実現している人、自分の理想の収入を得ている人がいる環境に飛び込もう!』ということです。同じ志を持った仲間と過ごしていると、自然とその人たちの思考に近づいて行きます。そんな仲間が見つかる環境を見つける行動を起こしましょう!
人間が変わる方法は三つしかない。一つは時間配分を変える、二番目は住む場所を変える、三番目は付き合う人を変える、この三つの要素でしか人間は変わらない。もっとも無意味なのは、「決意を新たにする」ことだ。かつて決意して何か変わっただろうか。行動を具体的に変えない限り、決意だけでは何も変わらない。 大前研一(経営コンサルタント)
その為には、誰と付き合わないかを考える
最近では、友人と仕事相手の境界線は曖昧になってきていると感じることが多くなってきたように思えます。名刺交換をすればそのままFacebookで友達申請し、プライベートで繋がっていく。逆もしかりで、中学の同級生が起業するから、一緒に新しくビジネスを行う。そんな話も耳に入ってきます。
となれば、友人選びはとても重要になってきます。では「誰と付き合うか」という重要な決断は、どうやって行えばいいのでしょうか。実は簡単。「誰と付き合わないか」を考えてみればおのずと答えは出てきます。合わない、というのは本質的に「この人物は信用出来ない」というシグナルを感じ取っているのであり、無理して付き合ってもそれが解消されることは稀なことです。信用出来ないな、と感じる人と無理して働く必要はないということです。
同時に、あなた自身が周りから見て「この人と付き合わない」と判断されない人間になることが最も大切であることも見えてきますね。あなたにどんなに素晴らしい人脈があろうが、あなた自身が悪質な商品なら商売は成立しないということ。あなた自身が人に紹介されても恥ずかしくない立派な存在になる事、これが日々「勉強」であり「努力」です。
まとめ
成長するかしないか、将来を決めるのはあなたの周りにいる人々ということを忘れずに生活をしていくと、おのずと付き合う相手がわかってきます。そしてあなた自身が周りから認められる存在になれば「いい人財」の輪が広がっていくのです。いい人財が集まり、融合することができれば、さらなる刺激が生まれます。その刺激が自分の成長にとっていい流れをつくるきっかけになりえます。
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LeverageShare編集部
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