『成長することの本質シリーズ』
今回は「ビジネスをアップデート!」をテーマに、大事な要素、根拠を掘りさげてみました。なんとなく思っている事が「へーなるほど・・・。」と思って頂ければ幸いです。是非、明日から意識して活用ください。
社会人になってから「復習」を意識していますか?学生の頃は毎日「予習」や「復習」という言葉を意識していたかもしれませんが、社会人になると馴染みがないという方も多いですよね。しかし、社会人が知っておきたい「復習」があります。それが「復習曲線」です。
ビジネスにおいて人脈は武器になります。ただし、信頼関係の構築を焦ってはいけません。信頼関係を構築するには時間をかける必要があります。その際に役立つのが「復習曲線」。単純接触効果とあわせることで、グッと好印象を与えることが可能です。
人脈作りの鍵となる「復習曲線」について、理解を深めてみましょう。
復習曲線に基づく理想的な復習のタイミング
復習曲線とは、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが発表した「エビングハウスの忘却曲線」のことです。エビングハウスは研究によって、時間と記憶保持率の関係が曲線で証明できることを明らかにしました。具体的に言うと「人は何かを学んだ時、20分後には42%忘れ、1時間後には56%忘れる。9時間後では64%忘れ、1日後には67%忘れる」とされ、31日経つと79%忘れてしまうことが明らかになっています。
忘却曲線を踏まえると、効率の良い復習のタイミングが判明するのです。主に受験勉強や資格勉強の場では忘却曲線に基づき、理想的な復習のタイミングは、1回目が翌日、2回目が1週間後、3回目が2週間後で4回目が1ヵ月後とされています。さらに5回目として2ヵ月後復習するとよりベストです。人間は忘れる生き物ですが、何度も記憶を繰り返すことで、記憶は強化されます。
莫大な利益をあげている単純接触効果
広告業界などが古くから使う手法で、単純接触効果と呼ばれるものがあります。例え興味のないものでも、何度も見たり聞いたりすることで好意的な感情になっていくという効果です。CMが典型的ですよね。広告業界は単純接触効果を活かして莫大な利益をあげています。
復習曲線と単純接触効果を組み合わせてビジネスに活かす方法
復習曲線も単純接触効果も、一見すると個人のビジネスには関係なさそうにみえますが、実は組み合わせることで人脈づくりに活かせます。人間は24時間経つと67%もの出来事を忘れてしまう生き物です。例えば初めて会った人の場合、翌日にはすでに忘れられている可能性が高いと言えます。しかし逆に考えれば、24時間以内に何かしらのアクションを起こすだけで、忘れられずに覚えてもらえる可能性が高まるのです。
例えばメール。初対面で名刺交換をしたら、たいてい相手のメールアドレスはゲットできます。24時間以内にメール返信をするだけで、相手の記憶に残ることが可能です。早ければ早いほどより効果的と言えます。
顧客フォローにも有効です。初めて会った人でも、すぐにお礼メールが来て、さらに1週間後にも連絡が来ていたら好印象につながります。反対に初対面から何の音沙汰もなくいきなり1ヶ月後に連絡が来ても戸惑う人が多いです。単純接触効果が少ないと、信頼関係を築くことに躓きます。初対面から1ヶ月以内に、適度に連絡を入れるだけで、良い印象が残り信頼関係の構築がスムーズになる可能性が高いです。
まとめ
垣根は相手がつくっているのではなく、自分がつくっている。 アリストテレス
復習曲線と単純接触効果を理解してビジネスに応用することで、好印象を与え信頼関係の構築を効率よく行うことができます。世の中には、人間関係をセンスだけで乗り切る人がいますが、センスがなければ理論で補えばよいのです。理屈を知ることはあなたのスムーズなビジネス活動をサポートすることにつながります。今日からすぐにでも活かしてみてくださいね。
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LeverageShare編集部
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