そのスキルは、会社の外でも使えますか?
「個」の力が問われるいま、改めてキャリアを考える
今、自分が得意とするスキルや知識を提供し合える「スキルシェア」サービスが盛り上がりを見せています。簡単に模倣できないアイデアは、大きな差別化要因の源泉ですね。今回はそんな「スキル・ノウハウ」のシェアサービスの魅力と今後の展開についてまとめてみました。
スキル・ノウハウシェアの優位性
商品やサービスといった目に見えるものには形がある。それ故にすぐにキャッチアップ(同質化)されてしまう弱点が・・・。しかし「スキル・ノウハウ」といった無形物は、目的によっては知識の蓄積となり、個々の成長にも大きな役割を担います。斬新な発想や、物事を「つなぐ」「まとめる」「組み合わせる」ことができれば、想定以上のアイデアを生み出し、想定以上のシナジーを生み出す可能性を十分秘めています。
C2Cのスキルシェアの場合、ユーザーは、自分の知りたいポイントを絞り込んで、効率良く学ぶことが可能です。一般的なスクールは、費用が高額ですが、C2Cのスキルシェアなら費用も安価である為、教えてもらうことのハードルも格段に下がります。
サービス提供者にとっても、自分の得意なことを教えることでお金を稼げることは勿論のこと、実際に教える事で実戦経験を積み、スキル・経験を高めることにも繋がります。
好きなこと・得意なことを活かして、個人の力で勝負する人材の活用によって、硬直化している企業独自の慣習や狭い視野に依存することなく、効果的、効率的に新たな視点やノウハウを獲得できます。お互いのメリットを満たしながら成長できる新しい働き方、「雇用」から「シェア」の時代は加速度的に進化していくはずです。
スキルシェアの実例
こんな背景もあり「スキル・シェア」サービスが次々誕生していることをご存知でしょうか?フリマアプリとして有名なメルカリは、独自のスキルシェアサービス「teacha」を2018年春にリリースすることを発表しました。メルカリと同じく、対価はユーザー自身が設定する仕組みであり、モノだけでなくスキルや知識をシェアする媒体としての価値を高める狙いです。
また、個人スキルのフリーマーケットサイトであるココナラも、新しく「プロ」認定制度を始めることを公表しています。最低価格は3万円~のスタートであり、ココナラに認定を受けたプロ数十人からスタートする方針です。さらに、「プロ」認定制度以外にも、ビデオチャットなどデジタルの有効活用を開始します。対面でなければ難しかったスキル・ノウハウの伝達における新規のインフラを整備し、クラウドワークス、ランサーズといったリーディングカンパニーにない独自の強みで勝負しています。
スキル・ノウハウシェアはますます盛り上がる
これまで、何か分からない事があれば「検索」をして自ら調べるスタイルが一般的でした。しかし、信用のおけるプロに簡単にかつ直接、相談できる時代が到来するとしたら、これまでの常識が塗り替わります。スキル・ノウハウシェアは今後の新しい働き方のトレンドとなっていくはずです。
スキルやノウハウのシェアというと、特別なことと考える方も多いでしょう。しかし、語学や音楽など、他人より少し出来るだけでも、スキルやノウハウのシェアに貢献することができます。得意なことというのは、自分では苦もなく当たり前に行っていることです。その為、ビジネスにつながることに気づいていないという方も少なくありません。スキルやノウハウのシェアの盛り上がりによって、これまで日の当たらなかった個人が台頭してくることは今後大いに考えられます。
まとめ
シェアリングエコノミーと言えば、これまではモノのシェアをさしていましたが、今後はスキルやノウハウのシェアの需要が高まっていくことが想定されます。このシステムが優れているのはユーザーにもサービス提供者にもどちらにもメリットがある点がです。
環境や立場、仕事の内容が変化するこの時期に、自身のキャリアを見つめ直してみてはいかがでしょうか?
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LeverageShare編集部
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