なぜグロースハック的思考が重要なのか
グロースハッカー(Growth Hacker)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。簡単に訳せば「成長を促進させる人」という意味になります。
最近話題のこのグロースハッカーとは、新しい手法で製品やサービスの成長を促進させる(ハックする)人々のことです。別名では「ユーザー獲得担当エンジニア」などと呼ばれます。
企業や会社経営者にとって広告費は悩みのタネですね。しかし、グロースハッカーは、広告費やマーケティング予算を抑え、あるいは極力かけない状態でユーザーをよりエンゲージメントの高い状態に持って行くことができます。
こう聞くと、何やら難しそうに思う方も多いことでしょう。IT領域の仕事のことでしょ?今の仕事には関係ない?と感じている方が大半だと思います。
しかしグロースハックは「成長」を目指す企業や個人には必要不可欠なスキルです。近年の目まぐるしい競争の中で、確実に生き残り、確実に成長し、確実に成果を出すためには、この「グロースハック的思考」は確実にあなたを成長させます。
これからは経営者自らが、「成長」についての意識を高めていく必要があります。
見込顧客からロイヤル顧客へ
これまで広く知られているマーケティングの手法は、自分たちのプロダクトやサービスを知らない人達に情報を与え、その人たちを「見込顧客」とすることが中心となっていました。とりあえずの「見込」が得られれば良かったのです。
しかし、今回ご紹介するグロースハッカーであれば、「見込顧客」から「ロイヤル顧客」へと育てることが可能です
我々の時間は限られています。与えられている時間を効率よく使わなくては、ライバルには勝てません。同じことをしているままでは、いつまでたっても差別化は図れません。他とは違う手法、斬新さ、新たな視点を持ち、効率よく且つ継続的に顧客を育てていけるのが『グロースハッカー』の本質です。
現状では、ほとんどの人がこの発想の重要性に気づいていないようです。多くの人が分かっていない、ということは逆にチャンスでもあるわけです。
グロースハック的思考を身につけるには
グロースハッカーになるためにはスキルが求められる
言うまでもありませんが、お金(予算)を極力使わずに成長エンジンを構築しなくてはいけません。確実な成長を導き出すためには、以下の3つが必要となります。
①高いユーザーエクスペリエンスの設計(ユーザーファーストの価値共創)
②分析力(データや説得材料の準備)
③各種施策の改善(ローコスト・ハイリターンの発想)。
この3つ全てを「お金をかけずに」行う必要があります。ユーザーエクスペリエンスの構築力は付加価値を高めたいと思う人には必須の能力です。
価値あるサービス、価値ある商品を提供できなくては生き残れません。
また、現状を分析する力も必要です。データや説得材料を常に用意し、説得力を持たせなくてはいけないのです。あらゆる情報をいつでも得られる現代社会においては、他と比べても確実に選ばれる、説得力のある「根拠」が必要です。
また、何を改善すれば売れるのか、という発想力も重要です。商品の価値、実現可能性、など即座に見分けられなくてはなりません。改修・改善に必要となることを見極め、ローコストでもハイリターンが得られるように見積もりをします。
結果が出るのをじっと待っている時間はありません。常に、最短距離で目標達成を可能にしていかなくてはならないのです。
失敗を恐れている時間はない
トーマスエジソンの名言に大変感銘を受けた言葉があります。
「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」
これすごく深いですよね。
失敗を恐れずに、ダメならば発想の転換をし、必要であれば大幅な修正も受け入れながら成長していく。PDCAサイクルを加速させ、新たな施策を常に編み出せるような、柔軟でパワフルな思考が「起業家」には欠かせません。
七転び八起きという言葉があるようにたとえ100回転んでも必ず起き上がる、そんな意欲を持てば経験は全て成長の糧となるはずです。
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LeverageShare編集部
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