“私が知っているのは、自分が何も知らないということだけだ ソクラテス”
なかなか深い味のある文章だと思いませんか? 自分は何も「知らない」ということを自覚しているからこそ、説得力を増すことば。世の中、知らないことだらけです。だからこそ、なんでも知っているような態度でいることは、新たなことを遮断しているような、もったいない生き方じゃないかと思います。
インターネットが急速に発達し、今や情報が洪水のように溢れかえっています。気軽に個人が情報発信できるようになったことで、一昔前のように、マスメディアが発信した情報のみに頼るのではなく、有象無象の情報の中から自ら情報を取捨選択する時代になりましたね。
しかし、日々大量の情報が垂れ流されている中で、どの情報が信頼に足る情報なのか、または何が信頼の置けない情報なのかを判断することは、ますます難しくなっていると言えます。大量の情報の中から正しい情報を読み取るためには何か必要なのでしょうか?
まずは自分の無知を知ることが大切
情報が気軽に取得できるようになっている現代では、自分がどの程度情報を知っているかを判断することも難しくなっています。
例えばネット内で「3ヵ月で〇百万円売上」とか「1日たった30分で月収〇万円」などの情報を見かけることがあります。これらの情報は(デマもあるでしょうが)確かに事実を言っているけれど、正しいとは限らないのです。
特に個人が発信する情報は、その人の主観に立って発信されています。集客のために脚色されていることもあるでしょう。物事もある一面から見れば正しいことを言っているけれど、別の角度から見たら意外と地味な本質が浮かび上がるといったことはよくあることです。
手間なく多くの情報を取得できる分、果たして自分がどの程度“正しい情報”を知っているのか客観的に判断し、自覚することは容易ではなくなってきています。
情報の洪水の中では、情報を得ること以上に「自分の無知」を自覚しておくことが大切です。取得した情報に対して、いかに批判的に客観的に判断できているか、冷静に検証することが常に求められています。
過去ブログにて【「情報収集の方法次第」でビジネスは加速(入門編)】
をお伝えしました。情報収集の手順や効果的な方法を順序立ててお伝えしています。
今回は、正しい情報を取るために必要な3つのポイント
情報が大量に溢れている中で“正しい情報”を得るためには、次の3つのポイントが大切です。
①1つの問題に対して、複数の記事を検証すること
②出典を確かめること
③その人物の他の記事と情報を見ておくこと
順番に解説していきます。
①1つの問題に対して、複数の記事を検証すること。検証するのはあえて反対のことを言っている記事がベストです。情報は鵜呑みにするのではなく、自分の頭で検証することが大切と言えます。その為にはまず、違う意見や反対のことを言っている記事を読むと良いでしょう。複合的に検証することが可能になります。
②出典を確かめること。情報の精度を見極めるためには出典がキーポイントと言えます。信用できる情報源から信頼のおけるデータを提供している記事ならば、信憑性が高いと判断できるでしょう。
③その人物の他の記事と情報を見ておくこと。情報発信者の人間性を掴んでおくことも大切です。偏った意見の人なのか、公正な判断ができる力があるかなど、その発信者を判断するには、その人物の他の記事や情報を検証する方法がおすすめと言えます。1つ2つの記事だけではわかりにくいでしょうが、全体像を確かめておくと、不要な情報に踊らされるリスクを回避することに繋がりやすいです。
まとめ
ネットに繋がればいつでも誰でも世界中の情報を得られる社会の到来は画期的です。自らの無知を自覚し、正しい情報を的確に判断することで、情報化社会を味方にすることも可能なのです。しっかり「本質」を見極める目を養えることが重要です。
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LeverageShare編集部
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